2016年 5月 9日

NTi Audioのマカオ大学における導入事例

NTi Audioのマカオ大学における導入事例
中国:マカオ大学はマカオで最初の近代的な国際総合大学です。マカオ大学の新しいキャンパスには、100以上の多目的ホールと会議室があります。マカオ大学の施設管理部門で厳正かつ広範囲な評価を行った結果、音響機器の設置や設備の性能試験用としてNTi Audio のXL2アナライザセットが採用されました。NTi Audioは、技術サポートとして大学で設置されるPAシステム向けの実地測定実習を提供することになりました。そして、2016年4月27日、NTI Chinaが技術サポートの一環としてセミナーを開催しました。

セミナーでは、NTi AudioのプロダクトマネージャーであるEntion XianがXL2オーディオアコースティックアナライザ、MR-PROオーディオシグナルジェネレータ、TalkBoxアコースティックシグナルジェネレータの使い方を説明しました。さらに測定に関する規格を参照しながら、測定項目別に測定体系と手法についても解説しました。セミナーの後半では、Mr. Xianと多くのエンジニアの方々との間で活発な質疑応答が交わされました。 

理論と実践
XL2アナライザと各種アクセサリを組み合わせることにより、エンジニアの測定作業を非常に単純にすることができます。しかし、使い方が簡単であっても測定者は技術の背景にある理論を知っておく必要があります。そのため、NTi Audioは単に測定器の操作だけでなく、理論的なフォローもサポートの一部として提供しました。これによりトレーニング終了後、セミナーに参加されたエンジニアの方々には測定の意義についてより深く理解していただくことができました。


University-of-Macau-seminar
測定実習には、音声がよく聴こえないなどの不満が多く寄せられている多目的ホールが使用されました。このホールではプレゼンターの声が聴こえ難く、話の内容がよく理解できません。ここでXian氏はエンジニアの方々と一緒に測定を実施しました。最初に音声明瞭度STIPAを測定すると、結果は良くありません(0.35 – 0.44 STI)。この結果は、プレゼンターが話す内容をなぜ人々がよく理解できないか明らかにしています。原因を究明するため、XL2アナライザで残響時間RT60やディレイタイム等のパラメータが測定されました。その結果、ホール内の残響時間が(特に低い周波数で)非常に長く、また前方のラインアレイスピーカーと天井にインストールされたスピーカー間のディレイタイムが許容範囲外であることが分かりました。


原因を究明できたことにより、マカオ大学のエンジニアの方々はシステムを簡単に変更することができました。XL2の見やすい画面と優れた操作性により、円滑で効率的な測定作業が実現されました。

マカオ大学で音響設備を担当しているTimothy氏は次のように述べています:「NTi Audioをパートナーに選んだことは非常に賢明でした。XL2セットは非常にパワフルでありながらとても使い易く、我々の測定作業は以前よりはるかに簡単になりました。今回のセミナーにより、我々は測定手法や操作方法について半日で理解することができました。NTi Chinaの素晴らしい技術サポートに感謝いたします。今後もNTi Audioからのサポートを期待しております」。

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