2016年 1月 21日

業務用放送設備の音響性能評価

業務用放送設備の音響性能評価
業務用放送設備は火災などの緊急事態発生時に、人々への警報および避難誘導を行う重要な設備です。そのため、設置した際の性能試験と定期的な検査が非常に重要です。NTi AudioのTalkBox音響信号発振器とXL2サウンドレベルメータは、暗騒音を含めた現実的な音声伝送性能評価が可能です。

XL2サウンドレベルメータは、暗騒音を反映させた音声明瞭度をリアルタイムで測定できます。これにより現場で測定、調整、測定を繰り返しながら、実動作状態(例えば営業時間帯のショッピングモール)での音声明瞭度を改善することができます。

実際の性能評価と検査では、アナウンスレベルと共に暗騒音を反映させた音声明瞭度測定および報告が要求されます。(ただし国や地域により異なります。)NTi Audioの提供するXL2サウンドレベルメータとTalkBoxは、こうしたニーズに最適の測定器セットです。TalkBoxのリファレンス音源は、アナウンス用マイクロホンへ規格に準拠した音声明瞭度テスト信号を出力します。そしてハンドヘルド型のXL2を実際の現場に持込み、全てのエリアで測定と結果の保存を実施します。国際規格に準拠したNTi Audioの測定器を使用することで、アナウンス放送の明瞭性を常のベストな状態に維持管理することができます。

さらに進歩した音声明瞭度測定
暗騒音の存在はアナウンス放送の明瞭度に大きく影響します。しかし、例えば開業前のショッピングセンターなどでは、実際の暗騒音を測定することは不可能です。このような場合には、想定される周囲騒音を70から80 dBAの広帯域単一値として規定することができます。XL2サウンドレベルメータは、この広帯域騒音レベルを本体内に直接設定できます。そして、XL2に表示された値にはこの周囲騒音が反映されており、必要に応じて音声明瞭度の測定、調整を繰り返すことで素早い設備の最適化が可能になります。測定時間に制限のある業務用放送設備においては、こうした素早い作業手順が非常に大切です。

広範囲なドキュメンテーション
NNTi Audioでは、Excelフォーマットによる多言語対応のレポート作成ツールを無償で提供しています。アナウンス信号のレベル、周波数分析、および音声明瞭度STIPAを測定ポイント毎にまとめることができます。

アメリカではNational Fire Alarm Code NFPA 72、イギリスではBS 5839-8規格により非常用放送設備の技術基準が定められています。音声明瞭度測定はIEC 60268-16規格により規定されています。NTi Audioの測定器は、サウンドレベルと音声明瞭度測定について、これらに関連する全ての規格をカバーしています。

全てのユーザーの方々のXL2が、オプションの音声明瞭度測定機能を拡張できます。拡張された音声明瞭度測定機能は、ファームウェアバージョンV3.03または以上で提供されます。ファームウェアはMy NTi Audioへのユーザー登録により、無償でダウンロードできます。

 

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