2015年 3月 30日

オーディオ機器の品質検査

オーディオ機器の品質検査
製品の「音」に不具合が発生すると、ブランドに対する信頼を著しく低下させる危険があります。ユーザーの方々は、製品の品質イコール「音」と認識するため、不具合品の流通を防ぐ出荷前検査が重要です。NTi Audioは、生産工程の最終検査で出荷製品の「音」の品質を高速、高精度に検査できるソリューションを提供します。

FX100オーディオアナライザは、幅広い測定ニーズに対応するスイス・プレシジョンの測定システムの中核となります。FX100を専用ソフトウェアと組み合わせることで、ベストソリューションを構築できます。FX100には、マニュアルおよび自動測定に対応する汎用性の高いソフトウェアが付属している他、オプションによる専用ソフトウェアが用意されています。

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テストパラメータ

電気シェーバーのような機械音を検査する場合、音圧レベル、オクターブバンド分析、高解像度FFT解析が推奨されます。これにより、例えば緩衝材が特定の周波数帯域で的確に機能しているか正確に判別できます。また、スピーカーやマイクロホンのような電気音響デバイスを検査する場合、専用のテスト信号を使用して音響デバイスの特性を測定します。テスト信号はFX100から出力するだけでなく、被測定器で再生して測定することもできます。標準的に、レベル(感度)、周波数特性、歪み、インピーダンス応答特性が推奨されます。


合否の判定基準

合否判定は、ゴールデンサンプルと呼ばれる標準となる製品の一つ(または複数)を基に判定基準を定める方法と、仕様書を基に絶対的な基準を設定する方法があります。どちらの方法もテストソフトウェアの中で手順がサポートされています。


テストシステムのハードウェア

FX100は研究開発、品質管理、生産用途に対して理想的なハードウェアプラットフォームを持つオーディオアナライザです。FX100はハイスペックと高速測定技術として工業計測分野で要求される計算能力を兼ね備えています。ハードウェアはプラグインモジュール形式を採用し、オプションで入出力チャンネルが増設できる他、各種アプリケーション専用のモジュールが用意されています。測定用マイクロホンは直接アナライザ入力へ接続できます。測定システムの中でUSBまたはデジタルI/Oインターフェースを経由してコントロールできます。


テストシステムのソフトウェア

直感的なコントロールとテストシーケンスの構築を可能とする、ソフトウェアパッケージが用意されています。FX100に付属するフレキシブルなFX-Controlソフトウェアは、汎用度の高いオーディオテストをカバーします。RT-SpeakerとRT-Micは、それぞれスピーカーとマイクロホンの生産テスト用に設計されたソフトウェアパッケージです。これらのパッケージでは、測定シーケンスを数分で作成することができ、プログラム言語を必要としません。ユーザー独自のコントロールソフトウェアに対応するため、.NETアッセンブリを提供しています。例えばC#、Visual Basic、Python等によるプログラミングが可能です。また、LabView用としてVIを供給できます。


システムインテグレーション

サウンドテスト用としてスタンドアローン、またはテストスタンドへ組み込んで使用できます。測定をスタートさせるには、キーボード、フットスイッチ、バーコードスキャナーによる方法があります。測定結果はPCディスプレイに表示されます。また、スタックライトを点灯させることも可能です。完全に自動化された測定システムとしてPLC、オンボードデジタルI/Oインターフェース、TCP/IP経由でコントロールできます。


トレーサビリティ

全ての測定結果はファイルやデータベースに保存できます。データは製品シリアルナンバー、MACアドレス、RFIDコードと関連付けることができます。また、製品バッチナンバーと生産地を保存できます。このデータを持つことにより、測定結果について完全なトレーサビリティを提供できます。

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