2019年 11月 21日

騒音モニタリングシステムに気象測定機能が加わりました

騒音モニタリングシステムに気象測定機能が加わりました

NoiseScout騒音モニタリングシステムは、工事現場や空港等において無人の騒音モニタリングが可能です。当システムは、広範囲な測定ニーズに対応するため、さまざまなオプションが用意されています。この度、気象ステーションとGPS受信機のプラグアンドプレイ機能が新たに追加されました。

NoiseScout:新着情報
NoiseScoutは、気象およびGPSデータを分単位で提供可能になりました。さらに、WP30全天候型プロテクションキットが、垂直および水平方向からの音の入射に関して型式承認(ドイツ、スイス)を取得しました。

NoiseScoutによる完結されたソリューション
NoiseScoutシステムの主要な機能は、XL2サウンドレベルメータで測定されたレベルとオーディオデータを記録し、騒音をモニタリングすることです。測定データは、インターネット接続によりリアルタイムで監視でき、たとえ測定中であってもレポートを生成することが可能です。

測定時の気象データを記録
屋外で測定する場合、音圧レベルは降水や風速・風向きなどの気象条件から影響を受けます。そのためNoiseScoutは、接続された気象ステーション経由で、大気圧、気温、湿度、降水、風速および風向きを含めた気象データを記録します。記録される気象データは、気象ステーションの種類により異なります。 NoiseScoutは、USB接続により次の気象ステーションに対応しています。

  • ヴァイサラ WXT532 (風向・風速)
  • ヴァイサラ WXT533 (風向・風速、降水)
  • ヴァイサラ WXT536 (風向・風速、降水、気圧、気温、湿度)

遠隔地からの操作
NoiseScoutにより、XL2サウンドレベルメータを遠く離れた場所から操作することが可能になります。XL2はPCまたはモバイル機器のインターネットブラウザ上で操作できます。規制値を超過した際には、その原因を遠隔地から検聴することができます。また、騒音レベルが最も高い10秒間のデータリンクを含む警報メールが送信されます。これにより、いつ何が原因で規制値を超えたのかを知ることができます。これら録音とレベルデータのすべては、使用しているウェブブラウザ上のNoiseScoutでダウンロードできます。

データ管理の自動化
XL2サウンドレベルメータは、すべての測定データをローカルに保存できます。これは直接Secure FTP(Secure File Transfer Protocol)経由で可能です。または、NoiseScoutがデータを自動的に管理しながらクラウドに転送します。そして、メールを使い重要な事象の発生をユーザーに知らせます。

レポートから測定に無関係なデータを除外
「XL2データエクスプローラ」PCソフトウェアは、測定データを詳しく解析し、レポートを作成します。そして、騒音と録音レベル、さらに周波数スペクトルを時間に対してグラフ化します。ユーザーは、マウスをクリックして任意の事象にしるしをつけることで、測定と無関係なデータを計算から除外させることができます。この選別機能により、例えば無関係な雨や風騒音を除外し、騒音レベルを再計算できます。

このNoiseScoutの新しい機能は、XL2ファームウェアV4.21で可能になります。ファームウェアのアップデートは、ユーザー登録により無償で提供されます。

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Categories: 騒音モニタリング

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