2015年 4月 8日

XL2が低周波音の評価に対応

XL2が低周波音の評価に対応
XL2サウンドレベルメータ用データエクスプローラPCソフトウェアに、低周波音を詳しく解析する専用ツールが追加されました。低周波音について、時間とともに変化する周波数成分をグラフで表示することにより、音の存在とレベルを明確に判別できます。さらに、高品質な録音機能により、客観的な測定データとの関連づけが可能です。

この新しい機能は、ある時間にわたり暴露され、累積の騒音エネルギーとして定義される浸入レベルの計算に役立ちます。人が低周波音に長時間さらされると、心血管疾患、不眠、うつ病など健康問題を引き起こす要因となります。低周波音の発生源として、200 Hz以下の騒音を連続して発生させる変電所、冷却設備、焼却炉などが挙げられます。

XL2サウンドレベルメータによる全テータ記録
低周波音の測定には、例えばXL2とM2230測定用マイクロホンの組み合わせのようなClass1サウンドレベルメータが必要です。 XL2は、全ての測定データと録音した音をリムーバブルSDカードに保存できます。また、保存されたデータはデータエクスプローラ・ソフトウェアに簡単にインポートできます。これにより、測定終了後に低周波音の特性や浸入してきた騒音レベルを詳しく解析することが可能です。

LCeqとLAeqのレベル差
XL2サウンドレベルメータは、LCeqとLAeqのレベル差を測定中に常時表示します。測定が終了した後、データエクスプローラ・ソフトウェアでこの差を測定期間全体にわたりグラフで表示できます。規定されたリミットdB以上の差がある場合、スペクトラム中の低い周波数帯域で規定値以上のエネルギーが存在していることを示しています。さらに、測定期間にわたり1/3オクターブバンドごとに調べることで、より詳しい解析が可能です。

1/3オクターブバンドによる解析
時間経過に対するディスプレイで、1/3オクターブバンドの一つまたは一つ以上、もしくは特定の帯域幅を選択します。例えば帯域幅8~125Hzを選択し、これらの周波数帯域でどれ位のエネルギーが放出されているか、さらに機械設備の近くでオン/オフによるパターンの違いがあるかどうか確認できます。また、広範囲にわたるデータエクスプローラの解析機能は、帯域ごとに統計レベルの計算も可能です。

実音データとの関連づけ
客観的な測定値と主観的な実音を関連づけることは、解析をさらに価値あるものにします。そして、Class1サウンドレベルメータXL2とデータエクスプローラ・ソフトウェアの組み合わせは、環境騒音を診断する音響コンサルタント向けに最適なソリューションを提供します。

この新しい低周波音の解析は、データエクスプローラの最新バージョンV1.30で提供される機能の一部です。ライセンスをお持ちのユーザーの皆様は、新しいバージョンを無償でダウンロードできます。オプションのXL2エクステンデッド・アコースティックパックにより、測定中のLCeqとLAeqのレベル差を表示できます。さらに、高品質なリニア形式で実音を録音することが可能になり、主観的な評価に役立ちます。

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