2025年 4月 9日

NNRシステム ― 騒音トラブル評価の新たな進化

NNRシステム ― 騒音トラブル評価の新たな進化

 

多くの人々にとって、特に人口密度の高い都市や町では、継続的な騒音トラブルを経験することがよくあります。このような理不尽な騒音は、心身の健康や安眠に影響を与えるほか、生活全般において妨げとなったり、感情的な不快感を引き起こすことがあります。

騒音トラブルを記録し、証拠を収集することは、自治体が法的な権限を行使して、その騒音問題を軽減あるいは解消することを促す手段になります。

従来、騒音トラブルの調査においては、苦情を申し立てた住民の住居に高精度の騒音測定・録音機器をおよそ1週間設置し、住民が騒音によって悩まされたタイミングで手動スイッチを使って録音を開始するよう指示する方法が一般的でした。その後、騒音担当官が機器を回収し、測定結果と録音内容を確認して、法的に「騒音公害」に該当するかどうかを判断していました。

 

 

NNRシステムは、従来の騒音証拠収集手法に対して大きな進化をもたらします。申立人の住居に機器を設置したまま、ウェブ経由で接続・操作ができる点が特長です。このリモートアクセス機能により、調査担当者は以下のようなさまざまな利点を得られます:

  • 昼夜を問わず、NNRシステムが正常に動作していることを確認できる安心感
  • 機器設定の誤りを遠隔から修正することが可能
  • 申立人が録音を正しく行っているかを確認
  • 設置中の機器から、騒音データや録音データをダウンロードしてその場で確認
  • 回収のタイミングを的確に判断でき、機器の運用効率を最適化 

 

 

もちろん、本システムは従来通り、設置機器とのウェブ接続を行わずに運用することも可能です。

機器は、目立たない「二重ケース構造」で住居内に設置されるようになっており、この仕様はオンライン版・オフライン版いずれのシステムにも共通しています。

 

 

 

測定結果や録音内容の確認・報告は、騒音調査における重要な作業です。データエクスプローラー PCソフトウェアを使用することで、録音の再生中に騒音レベルを迅速かつ容易に評価したり、騒音発生時のレベルと通常の背景騒音レベルを比較したりすることができます。

データエクスプローラーソフトウェアは、ライセンスが測定システムに組み込まれており、生成されるデータファイルにも統合されているため、必要な台数のPCに制限なくインストール可能です。

NNRシステムの中心となる測定機器は、IEC 61672:2013のClass1規格に準拠した高精度のXL3サウンドレベルメータです。この高性能なサウンドレベルメータは、NNRシステムの構成から分離して、エンターテインメント施設の許認可調査、産業騒音の検証、都市計画関連業務、建設現場の騒音基準適合確認などの用途において、ハンドヘルド型の測定器としても使用できます。

 

NNRシステムに関する詳細情報や、機器およびソフトウェアの使用に関する簡単なデモのご希望がございましたら、NTi Audioのウェブサイト内にあるNNRのページをご覧ください(こちらをクリック)

 

 

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