XL2 アナライザは、STIPAオプションがインストールされていると、最新のIEC 60268-16:2020(第5版)およびそれ以前のバージョンに基づいて話し言葉の理解度を測定します。この装置は、繰り返しの測定における環境騒音の補正と、結果の自動平均化を提供します。XL2は、話し言葉伝送指数(STI)と一般的な理解度スケール(CIS)を表示し、7つのオクターブバンドごとの個々の音量と変調指数も表示します。
特長
- IEC 60268-16(第2、第3、および第4版)に基づく測定
- 環境騒音補正
- 自動平均化
- 変調指数の表示
人によるアナウンス
音声マイクを備えたオーディオシステムでは、NTi Audio TalkBoxが必要です。NTi Audio TalkBoxは、非常用放送設備のアナウンスマイクロホンにテスト信号を供給します。IEC 60268-16規格に準拠する人の声をシミュレートした音声明瞭度信号を規定のレベルで出力します。TalkBoxを使用することで、音声の入口から出口まで、全ての信号経路を含むSTIPA値が測定できます。測定結果には、アナウンスマイクロホンおよび設置環境の音響効果も反映されます。
TalkBoxの使用には主に2つの利点があります。
- 全ての信号経路をカバーすると共にテスト信号を簡単に供給できる。
- ポータブルCDプレーヤーで発生する可能性がある、サンプリング周波数誤差による測定値への悪影響を避けることができる。
マスストレージメディアからの事前録音されたアナウンス
MR-PROは、通常マイクを使用しない公共アドレスシステムに電気信号を導入するためのテスト信号発生器として使用されます。これは、ハードドライブからの警告メッセージを一般的に使用する公共アドレスシステムに適しています。
STI レポーティングツール
STIPAレポーティングツールは、下記の規格に準拠した測定レポートを作成できます。
- AS 1670.4
- CEN/TS 54-32:2015
- DIN EN 50849:2017
- IEC 60268-16
- ISO 7240-19:2007
- VDE V 0833-4-32:2016
- VDE 0828-1:2017-11
このツールは、一般の人々が引き起こす周囲の騒音が、測定された話し言葉の理解度にどのように影響するかを計算します。その結果、実際の緊急アナウンス中に予想されるSTIやCISにおける話し言葉の理解度がわかります。
システム必要条件:
- Windows XP, 7, 8, 10
- Excel 2010, 2013, 2016 (32 bit または 64 bit)
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