スマートデバイスのテストでは、「クローズドループ」テストではなく、「オープンループ」テストを用います。概念的には、オープンループテストは手順が多少複雑で、一部のアナライザーが対応していないこともあり、挑戦的な場合があります。
しかし、NTi Audio スマートデバイステストソリューションを利用すれば、オープンループテストを容易に実行できます。
オープンループテストとクローズドループテストの違いについて説明します。
クローズドループ・ラウドスピーカーテスト
スピーカーテストが「クローズド」であるとは、ジェネレータが直接、被測定対象のスピーカーに接続されている場合を指します。したがって、クローズドループ・スピーカーテストでは、ジェネレータを直接被測定対象のスピーカーの背面のワイヤーに接続し、テスト信号を再生します。このテスト信号に対するスピーカーの反応は、測定用マイクロホンで測定され、その結果はアナライザーに記録されます。
クローズドループ・マイクロホンテスト
同様に、クローズドループ・マイクロホンテストでは、アナライザーが被測定対象のマイクロホンの背面のワイヤーに直接接続されます。校正されたスピーカーを通じてテスト信号を流し、そのときのマイクロホンの反応がアナライザーに記録されます。
オープンループ・ラウドスピーカテスト
Amazon Echoのスピーカーテストでは、Echo本体のスピーカーの裏側には(Echoを壊さない限り)直接アクセスできません。その代わりに、テスト信号はAlexaによってAmazon Cloudから取得されます。要するに、ジェネレータが被測定対象のスピーカーに直接つながっていないため、これを「オープンループ・ラウドスピーカーテスト」と呼んでいます。
オープンループ・マイクロホンテスト
Amazon Echoのマイクロホンアレイをテストでも、同様に、Echo本体のスピーカーの裏側には(Echoを壊さない限り)直接アクセスできません。代わりに、Echoのマイクで録音された信号はAmazon Cloudに保存され、それを手動でアナライザーに再生します。アナライザーは直接被測定対象のマイクロホンに接続されていないため、これを「オープンループ・マイクロホンテスト」と呼んでいます。