室内音響レポーター

Room Acoustics Reporter Software

室内音響レポーターは、残響時間の測定レポートを自動生成し、周波数応答スペクトルを分析するためのPCソフトウェアです。このソフトウェアは、サウンドレベルメータで記録された測定データの可視化や詳細な評価を行う際に、音響技術者や専門家をサポートします。

特長

  • 残響時間測定: ISO 3382、DIN 18041などの規格に準拠
  • 室内音響予測: Sabine式、Eyring式による解析
  • ユーザー定義の吸音材データおよび許容範囲のインポート
  • スペクトル解析: 1/1オクターブおよび1/3オクターブスペクトル、ノイズカーブに対応
  • 規格準拠のレポート作成

残響時間とノイズスペクトルの分析

室内音響レポーターソフトウェアは、以下の測定データの分析やレポート作成に最適なツールです。

  • 残響時間
    • 室内音響処理の施工前後の比較
    • 吸音材の追加による評価
    • 規格に基づく許容範囲との比較
  • 周波数応答スペクトル(RTA)
    • 複数の測定位置で記録されたノイズスペクトルの平均化
    • 2つの部屋間の音圧差 D の計算
    • 背景騒音補正
  • ノイズカーブ、1/12オクターブおよびXL2 シネマメータ
    • 許容データを用いた測定結果の確認と合否判定
    • 1/12オクターブバンドを1/3オクターブバンドに自動変換
    • 規格に準拠した測定レポート作成

室内のNC値の測定方法

室内音響測定について詳しくはこちら

測定ビュー

測定データをソフトウェアにドラッグ&ドロップするだけで簡単に操作できます。すべての測定データは、部屋の音響特性を変更する前後の対応するデータセットに自動的に割り当てられます。

Projector PRO XL View

計算ビュー

各測定に対する個別のデータセットを評価できます。ソフトウェアは、部屋の残響時間スペクトルを表示します。

Projector PRO XL View

結果ビュー

室内音響レポーターは、平均残響時間を表形式と、50 Hzから10 kHzの標準グラフで表示します。同時に、中間周波数帯域(Tmid)の平均残響時間も計算されます。

Room Acoustics Reporter

室内音響レポーターソフトウェアは、部屋に追加の吸音材を設置した場合の影響をシミュレーションできます。顧客指定の吸音材やオブジェクトの吸音係数をソフトウェアにインポートすることが可能です。

このソフトウェアは、予測される新しい残響時間や、それに伴う室内音圧レベルの変化を計算します。また、A/V比(吸音面積と室容積の比率)や部屋内の平均吸音係数も表示します。

シミュレーションは、Sabineの公式およびDIN EN 12354-6規格に基づいて実行されます。さらに、吸音性の高い部屋の場合には、Eyringグの公式を用いてシミュレーションを行うことも可能です。

レポート作成

測定結果の説明が完了すると、標準化された測定レポートが印刷可能な状態になります。ユーザー定義のロゴや署名を追加することで、カスタマイズされたドキュメント作成にも対応しています。

Room Acoustics Reporter Reporting

周波数応答スペクトル

室内音響レポーターは、インポートされたオクターブまたは1/3オクターブスペクトルの平均値を計算し、指定された許容範囲と比較します。また、測定レポートには、2つのデータセットのレベル合計または差分を表示することもできます。

このソフトウェアは、スペクトラム(RTA)測定機能で記録されたデータに加え、XL2の「ノイズカーブ」「1/12オクターブ」「シネマメータ」の特定機能で取得されたデータにも対応しています。

Projector PRO XL View

NC値

室内音響オプションは、標準化されたノイズカーブレポートを作成するための専用ソリューションを提供します。このソフトウェアは、部屋内の平均背景騒音スペクトルを計算し、その結果を部屋の用途に基づく目標範囲と比較できます。

また、スペクトラム(RTA)測定機能や、XL2の「ノイズカーブ」「1/12オクターブ」「シネマメータr」などの特定機能で記録されたデータにも対応しています。

Projector PRO XL View

 

室内音響オプションは、以下のノイズカーブ規格に対応しています:

  • Noise Criteria NC (ANSI/ASA S12.2-2019)
  • Room Noise Criterion RNC (ANSI/ASA S12.2-2019)
  • Noise Rating NR (ISO/R 1996-1971)
  • Grenzkurven GK (DIN 15996:2020)

吸音係数

ISO 354およびASTM C423規格は、壁や天井に使用される吸音材の吸音係数、または家具や部屋内の人などの個別オブジェクトの等価吸音面積を測定する方法を規定しています。

Projector PRO XL View

残響時間は、サウンドレベルメータを使用して、部屋内に吸音材がある場合とない場合で測定されます。このデータを基に、「室内音響レポーターソフトウェアは、ISO 354、ISO 11654、およびASTM C423規格に従って吸音係数を計算します。

標準化された測定レポートには、吸音材のクラス(A~E)が記載され、さらに単一数値指標としてNRC(騒音減衰係数)およびSAA(吸音平均値)が表示されます。

 

評価用ソフトウェア

室内音響レポーターソフトウェアをデモデータで自由にお試しいただけます。このソフトウェアは無料でご利用いただけるPCソフトウェアです。ただし、サウンドレベルメータからのデータインポートには料金がかかります。

ソフトウェアのダウンロード    デモデータのダウンロード

システム要件: Windows Vista, 7, 8.x, 10, 11

ダウンロード

I have used the software for a year now and it’s used regularly, not just for reporting reverberation time but also in terms of projecting acoustic solutions. It’s a great software with all the tools and calculations needed.

Michael Miller
Sound InVision, Denmark

室内音響レポーターの導入について

室内音響レポーター365のサブスクリプションを購入すると、1年間、1台の計測機器から無制限に測定データをPCソフトウェアへインポートできます。さらに、サブスクリプション開始前に記録されたデータもインポート可能です。代替オプションとして、各計測機器に対応した永久ライセンスも利用できます。

複数PCへのインストール

室内音響レポーターソフトウェアは、複数のコンピュータにインストール可能です。これにより、音響専門家は測定プロジェクトをチームメンバーやクライアント間で共有しやすくなります。

技術要件

ソフトウェアの全ての機能を有効にするには、以下のオプションが必要です。

  • XL2 エクステンデッド・アコースティックパック
  • XL3室内音響機能拡張オプション

オーダー情報

Projector PRO kit

室内音響レポーター 365

年間サブスクリプション

室内音響レポーター 365 コーポレートライセンス

法人版年間サブスクリプション(3台以上の測定器用)

室内音響レポーター

1台の測定器に対する永久ライセンス

お問い合わせ先

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