建築音響測定

Building Acoustics Solutions

建築音響では室内の音環境を対象とし、環境の妨げとなる騒音について、室内外から伝搬する騒音の遮断性能を測定します。騒音については空気伝搬と固体伝搬によるものがあります。

建築音響は、室内の音響特性そのものを評価する室内音響と区別されています。

このページでは、主に建築音響測定を実施する上で必要になる測定器、そして現場における測定方法について紹介いたします。

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建築音響で必要とされる測定項目とは?

建物の二室間の遮音性能を測定します。一方の室の音源から放射されたサウンドレベルを、それぞれの室で測定し、室間のレベル差をとります。

空気伝搬音と衝撃音は、次のように区別されています。

  • 空気伝搬音とは、交通騒音や隣の部屋にいる人の話し声など、空気を媒体にして伝わる音のことをいいます。
  • 衝撃音とは、足音、ドアの開閉、家具の移動、排水管など、壁や床に振動が起こる際に発生する音のことをいいます。

STCまたはSRI値を求める際、暗騒音残響時間 RT60 が必要になることがあります。

 

空気伝搬音の遮音性能の測定方法について

測定原理は単純に隣接する2室間のうち片方(音源室)で音を発生させ、もう片方(受音室)に伝わる音のレベル差を計算します。

  • 12面体スピーカーを使用して、音源室でテスト信号(ピンクノイズなど)を出力します。
  • 音源室と受音室でテスト信号のスペクトルを測定します。
  • 受音室で暗騒音と残響を測定し、暗騒音と室内の響きの影響を補正します。(受音室に残響があると、サウンドレベルは高くなります。)

ファサード(建築物の外面)の空気伝搬の遮音性能も同じように測定できます。この場合、テスト信号源は、評価対象となる建物の外のファサード前に設置します。

Building Acoustics Airborne sound insulation measurement

空気伝搬音の遮音性能測定

 

衝撃音の遮音性能の測定方法について

床衝撃音の遮音性能測定には、キャリブレートされたタッピングマシンで床を叩いて音を発生させます。(規格に準拠したラバーボールも使用できます。)

  • 音源室にタッピングマシンを設置し作動させます。
  • 受音室で騒音スペクトルを測定します。
  • 受音室で暗騒音と残響を測定し、暗騒音と室内の響きの影響を補正します。(受音室に残響があると、サウンドレベルは高くなります。)

Building Acoustics Impact sound insulation measurement

床衝撃音の遮音性能測定

 

ファサードの遮音性能の測定方法について

ファサードは建物の外面のことをいいます。遮音性能の評価方法は、建物内部の壁と本質的に同じです。ファサードを測定する場合は、音源を建物の外に設置します。

テスト信号にピンクノイズを使用する場合は、50 Hz~10 kHzの帯域で可能な限りフラットな特性を持ち、さらに出力の大きなスピーカーが必要です。

façade sound insulation?

ファサードの遮音性能測定

 

どのような測定器が必要となるのか?

第一に、要求される音響パラメータを、規格に準拠して測定できる サウンドレベルメータ が必要です。また、音源として、空気伝搬音の遮音性能を測定する場合は 12面体スピーカー、個体伝搬する床衝撃音ではタッピングマシン が必要です。さらに、専用ソフトウェアパッケージを使用することにより、測定プロセスのリモートコントロールとレポート作成が可能になり、測定作業を効率化できます。


1) サウンドレベルメータ

XL2アコースティックアナライザは、建築音響の測定に必要不可欠です。XL2は音源室で発生させたテスト信号のサウンドレベルを、音源室と受音室で測定します。さらに、遮音性能評価レポーターソフトウェアにより測定プロセス全体をリモートコントロールでき、この間、XL2は自動で測定データを取得します。

製品データ
 


2) 12面体スピーカー

PA3パワーアンプとセットになったDS3 12面体スピーカーは、ISO 16283規格のすべての要求事項を満たしています。さらに、小型軽量化 (重量7.5 kg)による可搬性と、高出力 120.5 dB(定格音響パワー)を実現するDS3は、現場での使用に要求される条件も満たしています。また、付属のワイヤレスリモートコントロールにより、テスト信号を室外からON/OFFできます。

製品データ
  


3) タッピングマシン

PTBで承認された高精度のTM3タッピングマシンは、床衝撃音の遮音性能測定に必要な音を発生させます。TM3のハンマーは建築音響の測定規格に準拠し、一定の力を保ったまま規定の速度で床を叩きます。また、付属のワイヤレスリモートコントロール(技術基準適合証明取得中)により、テスト信号を室外からON/OFFできます。

製品データ
 


4) レポート作成ソフトウェア

FX100 Control Software

XL2で取得した測定結果は、「遮音性能評価レポーター」に簡単にインポートできます。このPCソフトウェアにより、空気伝搬音及び衝撃音の遮音性能の結果は、ユーザーが選択した規格に準拠して計算、表示されます。

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国際規格について

建築音響測定は、国家および国際標準により規格化されています。

  • 12面体スピーカーセットの最適化された周波数レスポンスは、 ISO 16283規格に準拠しています。
  • TM3タッピングマシンは、ISO 16283-2、ISO 717-2、ISO 10140-3/-4/-5、ISO 140-6/-7/-8、DIN 52210-6、ASTM E492、ASTM E1007に準拠しています。
  • 遮音性能評価レポーターは、ISO 16283ISO 140ISO 717ISO 10140DIN 4109、BB93, Document EASTM E336ASTM E413ASTM E1007ASTM E989ASTM E966ASTM E1332GB/T 19889SIA 181規格に準拠しています。
  • NTi Audioの建築音響ソリューションは、ISO 16283ISO 140ASTM E336 規格に準拠しています。

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