2014年 11月 20日

シンガポール：NTi Audioがワールドワイドサポートの一環として実施した、ライブサウンド・チューニングセミナーに30名近い経験豊富なサウンドエンジニアが参加しました。今回のセミナーはシンガポールのNTi Audio代理店Broadcast Professional社が主催し、NTi Audio本社プロダクトマネージャーのBerno Nigschがセミナー講師を務めました。

セミナーでは、サウンドエンジニアリング向けにオーディオと音響測定アプリケーションについて講義がありました。参加者はライブイベントの準備、パフォーマンス中、さらに終了後の各段階において非常に重要なサウンドパフォーマンスの向上、管理する方法について学びました。

Berno Nigsch は、「今回のセッションでは、測定器の基本的な内容だけでなく高度な使い方についても網羅できました」。さらに、「音量規制について、NTi Audioでは国により適用される法律が異なると認識しています。シンガポールでは暗黙の決まりとして、警察が来るまでできるだけ大きい音を出すと聞き驚きました」と述べています。

サウンドレベルモニタリングは必要不可欠
Berno Nigschはポルトガルでの事例から、サウンドレベル測定の重要性を強調しました。（この事例では）クラブオーナーたちはより多くお客様を集めるためには、サウンドレベルを上げなければならないと考えていました。すると、各オーナーが隣のクラブよりサウンドレベルを大きくしたいというバトルに発展してしまいました。観光客からは眠れないという多くの苦情が寄せられ、ついに警察が出動する事態になりました。これはライブサウンドイベントで度々直面する問題ですが、NTi Audioはこのような事態に対する解決策を考えました。

サウンドレベルの予測
さらに、参加者はXL2アクセサリとして提供されるサウンドレベルプリディクターPCソフトウェアアプリケーションについて説明を受けました。このソフトウェアは10分後のサウンドレベルを予測することができます。Berno Nigschは「これはマジックではなく、サイエンスです」と言い、さらに「これにより、サウンドエンジニアは、メインフェーダーを下げずにミキシングレベルを落とすにはどうしたら良いか、オプションを考える時間が与えられます」と説明しました。

サウンドエンジニアのArron Jardine氏は、「非常に詳しく説明していただき、学び甲斐のあるセミナーでした。例えば、今日まで不可能だと思っていたことが今所有しているPAシステムでできることがわかりました」と述べています。

- 2014年11月13日