2016年 4月 12日

ポータブル機器のマイク指向性測定

ポータブル機器のマイク指向性測定
スマートフォン、タブレット、ノートPCといったポータブル機器は、手を使わずに通話することができます。これらのポータブル機器では、ユーザーが通話内容をよく理解できるように、マイクロホンがあらゆる方向から音声を拾うことが重要です。NTi AudioのRT-MicFXマイクロホンテストソフトウェアは、マイクロホンの指向特性を測定する簡単で便利な機能を装備しています。 

ポータブル機器は日常の音声コミュニケーションで幅広く使われており、非常に多くのコミュニケーションアプリが市場に出回っています。ユーザーは機器を持たずに自由に移動しながら通話することができるため、話者の位置に関わらず音声をクリアに収録することが求められます。あらゆる方向からの音声をキャッチできるよう複数のマイクロホンを装備し、話者の音声の質を上げている機器もあります。

このような機器のマイクロホン特性をテストする場合、オーディオテストシステムにおいて信号出力と入力をリアルタイムで処理できないため、テストエンジニアとっては非常に煩わしい測定作業になります。NTi Audioのマイクロホンテストシステムは、こうした煩わしさを解決し、簡単で素早いテストを可能とします。テストする機器(被測定器)を音源の前に設置したターンテーブルの上に設置し、一定の回転角度で360度回転させます。測定は以下の2ステップで実行されます。

a) 測定開始を合図するトリガー信号と、続いてグライドスイープ信号を設定した角度で被測定器に向けて出力します。このトリガー信号は次のステップで必要になります。マイクロホンで収録された全ての信号は、例えばボイスレコードアプリ等により被測定器に録音されます。

Microphone Polar Pattern


b) 次に、被測定器のアナログ音声出力(例えばヘッドホン出力)をFX100オーディオアナライザに接続し、録音されたテスト信号を再生します。FX100は最初のステップで使用したトリガー信号を自動で認識し、テスト信号を解析します。これによりマイクロホンのポーラダイアグラムが作成されます。

Microphone Polar Pattern


ターンテーブルとFX100オーディオアナライザは、RT-MicFX ソフトウェアで動作します。測定後、ポーラダイアグラムは信号周波数、線の色、スムージングと線形補間をカスタマイズすることができます。

RT-MicFX ソフトウェアはバージョン2.70.0以上が必要です。ユーザーの方々はNTi Audioサポートページから最新バージョンを無償でダウンロードできます。

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