2014年 12月 3日

音声明瞭度測定レポート作成ツール

音声明瞭度測定レポート作成ツール
XL2アコースティックアナライザは、Speech Transmission Index(音声伝達指標STI)を簡単かつ正確に測定できます。さらに測定結果をSTIPAレポート作成ツールにインポートし、IEC 60268-16規格に準拠した測定レポートを作成できます。今回の機能拡張により、レポート作成のワークフローがより単純になり、同一の環境騒音スペクトルを複数の音声明瞭度測定結果に反映させることが可能になりました。

可搬性に優れたXL2アコースティックアナライザは、非常用放送設備の音声明瞭度を規格に準拠して測定します。現場での使用を考慮した、ハンドヘルド型アナライザによるクイックオペレーションと容易なデータ収録を実現しています。

静かな騒音下における測定
非常用放送設備の設置された場所において、音声明瞭度を実際の環境騒音下で測定することは現実的ではありません。例えば、駅構内でテスト信号を再生させた場合、多くの利用者にとって迷惑となります。また、昼間の多くの騒音源が存在する状況においては、 測定に必要とされる安定した環境騒音も現実的ではありません。このような状況下では、例えばテストに影響を与える騒音が存在せず、利用者に迷惑を掛けない夜間の時間帯にXL2を使って音声明瞭度を測定します。夜間のSTI測定に加え、混雑する通常の時間帯に環境騒音スペクトルを測定します。XL2はこれら二つの測定値を掛け合わせ、測定する場所の昼間の環境騒音を反映させることでSTI値を補正します。さらに、STIレポーティングツールでは、この計算と詳細な解析がPC上で可能です。

環境騒音の影響を素早く補正
XL2で測定した全ての測定結果をSTIレポート作成フォームにインポートし、詳細なレポートを作成できます。さらに、夜間の静かな環境下で測定したSTI値と、昼間に測定した実際の環境騒音をフォーム上で掛け合わせることができます。この処置により、実生活での環境を反映した値が算出されます。多くの現場では一つの環境騒音サンプルを、大多数のSTI測定ポジションに適用できます。したがって、適用可能な環境騒音スペクトルを複数のSTI測定ポジションに反映できます。この手順により、プロジェクトごとのデータ解析とレポート作成に掛かる時間を大幅に節約できます。


STIレポート作成ツールは、全てのXL2ユーザーが無償で利用できます。
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