2025年 2月 26日

チューリッヒ応用科学大学（ZHAW）は、最先端技術を用いて、革新的なコンクリートスラブシステムの建築音響特性を解析しています。XL3アコースティックアナライザを使用し、チームは測定を行い、新しい天井システムの空気音および衝撃音の遮音性能を評価しています。研究チームの目的は、最適な遮音性能を保証する先駆的な建築手法を開発することです。

チューリッヒ応用科学大学（ZHAW）は、スイスの主要な技術教育・研究機関の一つです。専門の土木技術者と建築家のグループが、建設分野におけるさまざまな研究プロジェクトに取り組んでおり、特にカーボンコンクリートの開発と応用に重点を置いています。

ZHAWは過去6か月にわたり、研究活動を効率よく進めるためにNTi Audioの製品を使用しています。特にXL3アコースティックアナライザは、そのプロジェクトにおいて中心的な役割を果たしています。革新的なコンクリートスラブを用いた新しい建築手法の開発において、XL3は天井システムの空気音および衝撃音の遮断性能を評価するために欠かせない存在です。

特別に設計された音響試験スタンドでは、新たに開発された天井システムが二つの遮音された部屋を隔てる構造となっており、建築要素のさまざまな構造の音響特性が精密に測定されます。目標は、5 dB以上の音響透過損失を達成することです。

XL3サウンドレベルメータに加えて、ZHAWはNTi AudioのDS3 12面体スピーカ、PA3パワーアンプ、TM3タッピングマシン、および遮音性能評価レポーターソフトウェアも使用しています。これらの機器およびソフトウェアソリューションにより、適用される規格に従って建築材料や建築手法の評価が可能になります。特に、天井システムと組み合わせたさまざまな床構造をテストし、空気音および衝撃音の遮断性能を分析しています。

この点は非常に重要です。なぜなら、この天井システムは近く実際の建築物に導入される予定であり、最適な建築音響を保証する必要があるためです。XL3は、ZHAWの天井システムを採用した建築プロジェクトが実現次第、現場での測定にも使用される予定です。

誰にでもわかりやすい簡単な操作

XL3アコースティックアナライザの遮音性能評価オプションは、直感的な操作が可能で、研究グループにとって大きな助けとなっています。さらに、NTi AudioがWebページで公開しているウェビナーにより、必要な知識を迅速かつ効率的に習得できました。測定器上で結果が即座に計算・可視化されることで、作業の確実性と効率性がさらに向上しました。

「NTi Audioの製品は、研究チームによって非常に使いやすく、信頼性が高いと評価されました。技術的な問題は一切なく、サポートが必要になった数少ない場面でも、迅速かつ的確に対応してもらえました。」と、チューリッヒ応用科学大学の研究助手であるDorian Bürgy（MSc ETH Arch.）は述べています。

ZHAWのチームは、XL3の優れた性能に感銘を受けており、業界の専門家にも推奨したいと考えています。その直感的な操作性により、建築音響の分野で経験の浅いユーザーにも適した機器です。