2016年 5月 17日

XL2-TAの新しいPTB型式承認

XL2-TAの新しいPTB型式承認

XL2-TAサウンドレベルメータは、既にドイツの型式承認を取得しています。この度、新しいファームウェアV3.11についてもドイツの国家計量標準機関PTB(Physikalisch-Technische Bundesanstalt)の承認を受けました。新しいバージョンではセキュリティが強化されると同時に、幾つかの新しい機能も備わりました。

XL2-TAは、M2230測定用マイクロホン、ASDケーブルと組み合わせて使用します。Class 1サウンドレベルメータとして、IEC 61672とIEC 61260に規定された全ての要件を満たしています。今回、サウンドレベルメータ部と新しいファームウェアV3 .11の組み合わせが、ドイツのブラウンシュワイクにあるPTBにより承認されました。機能の拡張されたXL2-TAサウンドレベルメータは、法定計量器として環境騒音、労働環境騒音、遮音性能評価などで使用できます。

XL2-TAはソフトウェアセキュリティに関してWELMEC要求事項を満たします
NTi AudioのプロダクトマネージャーBerno Nigschは、次のように述べています。「精密騒音計に相当するClass 1であることに加えて、この度、PTBにおいてXL2-TAソフトウェアとその保存データがWELMECの要求事項に準拠していることが承認されました。ユーザーの方々においては、機能の拡張だけでなく、記録されたデータを途切れなくトレースできるようになりました。」(WELMEC:西ヨーロッパ法定計量機構はEUとEFTA加盟国による法定計量機関です。)

測定データの真正性を保証
XL2-TAサウンドレベルメータは、測定データをチェックサムと共に保存できます。これにより、測定データが第三者により誤って変更、または改ざんされることを防げます。「XL2 File Validator」ソフトウェアにより、測定レポートが原本かどうか確認できます。このPCソフトウェアは、測定レポートの内容をボタン操作ひとつで保存されたチェックサムと比較します。

入力キーパッド(XL2オプション)の機能拡張
測定中に発生した特定の音(イベント)に対し、ボタンを押すことによりラベル表示が可能です。XL2-TAサウンドレベルメータは、WAVファイルとしてオーディオデータを保存します。イベントレコーディングは、必要に応じてマニュアルまたは自動で終了させることができます。さらなる拡張機能として、ワイドバンドと1/3オクターブ解析において0.1%~99.9%のパーセンタイル値が算出できます。XL2-TAは様々な騒音測定において、フレキシブルなソリューションを提供します。

XL2-TA向けに拡張されたRT60残響時間測定
XL2-TAサウンドレベルメータは、広範囲にわたるRT60残響時間が測定できます。すでに装備されているT20に加え、T30も測定可能になりました。どちらの測定法についても現行のISO 3382規格に準拠しています。テスト信号として、インパルス音源またはピンクノイズを使用します。

XL2とXL2-TAの関連
XL2-TAサウンドレベルメータは、XL2アナライザにXL2用PTB型式承認オプションを追加したものです。XL2ユーザーの方々は、ご購入後にPTB型式承認オプションをインストールすることもできます。拡張されたイベント機能、パーセンタイル、残響時間測定はオプションのエクステンデッド・アコースティックパックが必要です。


型式承認証明書

XL2-TAユーザーマニュアル

最新のXL2-TAファームウェア3.11のダウンロードはこちら (XL2-TAが必要)
XL2について詳しくはこちら

プレス用の写真がこちらからダウンロードできます。

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