2017年 1月 30日

XL2によるパワーアンプ出力測定

XL2によるパワーアンプ出力測定
XL2オーディオアナライザにパワーアンプ測定機能が新たに追加されました。表示はワット(W)またはデシベル(dBm) が選択でき、オーディオパワーアンプやヘッドホンアンプ出力を素早く簡単に測定することができます。この新しい機能は、品質保証、メンテナンス、フィールドサービスなど幅広い分野に対応でき、XL2のプロ用オーディオ測定器としての価値をさらに拡大するものです。

オーディオアンプのパワーは、ワット(W)やデシベル・ミリワット(dBm)で規定されます。例えばヘッドホンの最大入力パワーが100 mWの場合、ヘッドホンの仕様の範囲内で駆動させるためには、使用するアンプの出力は最大で100 mWとするべきです。仕様の範囲外の出力で駆動された場合、ヘッドホンの歪みや破損の原因となります。

XL2のワット(W)とデシベル(dBm)表示
XL2オーディオアナライザを使用してパワーアンプの品質検査を素早く簡単にできます。必要な手順は、アンプ出力をXL2に接続し、メニューからスピーカーやヘッドホンの負荷抵抗を選択するだけです。XL2のディスプレイ上にはWまたはdBmでパワーアンプ出力が表示されるため、電圧レベルからパワーに変換する計算が省けます。XL2はパワーアンプの出力レベルを視認性に優れたディスプレイに表示すると同時に、歪み(THD+N)も測定します。このように、XL2はパワーアンプの製造工程、保守サービス、修理に幅広く使用することができます。さらに、レポート作成用に測定結果を内蔵のSDカードに保存することもできます。

たった2,3秒でパワー測定が可能に
NTi AudioのプロジェクトマネージャーPeter Gantenbeinは、自身の製品開発プロジェクトでXL2を使用し、次のように感想を述べています。 「XL2オーディオアナライザはパワーアンプ出力を2、3秒で正確に測定でき、性能を検証する業務において大幅な時間短縮を実現しています。また、このハンディなサイズにより、開発、製造、サービスの全てにおいて作業を簡素化しています。」

パワーアンプ出力は、接続された負荷抵抗(ヘッドホンやスピーカーの抵抗値に相当)両端に発生する電圧レベルから算出されます。パワーアンプ出力単位dBmは、1 mW / 0 dBmを基準とする値に対する比で表されます。通常、dBmは負荷抵抗600Ωの値を示します。

XL2オーディオアナライザは、これらの機能をファームウェアV3.23(以上)で提供します。XL2の最大入力レベルは150W @ 4Ωとなっていますのでご注意ください。全てのXL2ユーザーが無償でファームウェアをアップデートできます。尚、ファームウェアのダウンロードにはユーザー登録が必要です。


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