音響測定にはサウンドレベルメータが使用されます。"アコースティック"という言葉は、"空気を通る音"を指します。一方で、"オーディオ"という言葉は音の測定の分野でもよく使われますが、これは電子的にケーブルやオーディオ機器を通じて伝わる音を指します。さて、音響測定の話に戻りましょう。
サウンドレベルメータは、音源が作り出す空気の圧力変化を測定するために、マイクロホンが必要です。マイクロホンの品質が高いほど、測定結果はより正確になります。音響測定用のマイクロホンは、通常Class 1またはClass 2に分類されます。多くの場合、Class 2のマイクロホンはClass 1よりもやや精度が低いですが、価格が手頃で、多くのアプリケーションにおいて十分な性能を発揮します。Class 1のマイクロホンが必要とされるのは、通常、法律で指定されている場合です。どのマイクロホンを使用するにしても、正確な測定を行うためには、マイクロホンが正しくキャリブレーションされていることが重要です。
もっと詳しく説明すると…
広帯域レべル
サウンドレベルメータで測定される単一の値は「広帯域値」と呼ばれます。これは、オーディオ周波数バンド全体(20 Hzから20 kHz)のすべての値を使用してレベルを計算したものです。通常、この値はデシベル(dB)で表され、対数単位で示されます。例えば、音量を倍にすると、測定値が10 dB高くなるということを意味します。
リアルタイムアナライザ RTA
RTA(リアルタイムアナライザ)によって得られる周波数の範囲は、サウンドシステムや部屋の最適化などの作業に適しています。通常、RTAは1/1または1/3オクターブの解像度で測定します。これを理解するために、ピアノを例に考えてみましょう。1/1オクターブ解像度では、各オクターブ(12の半音)ごとに1つの測定値が得られます。1/3オクターブ解像度では、4つの半音のグループごとに1つの値が得られます。さらに細かい1/6オクターブ解像度では1つの半音を表し、1/12オクターブ解像度ではピアノの各キーごとに独立したレベルの測定が行われます。
サウンドレベルメータの機能
サウンドレベルメータは、コミュニティノイズ分析、建築音響、産業騒音制御、機械音響分析など、さまざまな用途で音や騒音を測定するために使用されます。
* 「ノイズ」とは、単純に「望ましくない音」を指しますが、ある人にとっての音が、別の人にとってはノイズである場合もあります。
この動画では、Philipp SchwizerがXL2サウンドレベルメータについて説明しています。
オンデマンド・ウェビナーはこちらのリンクよりご視聴頂けます。
- サウンドレベルの定義、計算、実測
サウンドレベル測定の基本原理についてご説明いたします。基礎的な測定パラメータの解説から始まり、重み付け特性やアベレージングなど、よく寄せられる質問にお答えします。
- サウンドレベル測定の基礎
理論的な基礎と、実際のサウンドレベル測定に関する主要な規定について議論いたします。例えば、閉めきられた室内で発生する妨害音をどのように見分け、対処するか、またコンサートにおいて観衆が発する騒音をどのように特定するかについて学びます。
- サウンドレベルの表示値について
本ウェビナーでは、サウンドレベル測定の表示値について、例えば最大値とピーク値、移動平均と繰り返しのLeq、時間率騒音レベルと騒音暴露レベルの違いをご説明いたします。