ファンクション

XL3は騒音測定、室内音響、建築音響向けのプロフェッショナルなサウンドレベルメータおよびアナライザで構成されています。音響の専門家の測定ニーズに最適化されています。

Class 1 サウンドレベルメータ

XL3は測定用マイクロホンM2230またはM2340と組み合わせることで、Class 1サウンドレベルメータに準拠します。すべての音圧レベルが同時に正確に測定され、カラーディスプレイ上に大きな数字で表示されます。プリセットされた規制値を超えた場合は赤色に変わり、規制基準に適合していないことを示します。データは1秒間隔で記録され、同時に音声も録音できます。XL3は、騒音問題の簡易的な調査および長期的な騒音モニタリングに最適なツールです。

XL3 Screen Sound Level MeterXL3 Screen Sound Level MeterXL3 Screen Sound Level Meter

同時に、XL3サウンドレベルメータは無人での騒音モニタリングに最適です。電力が失われた際にも、復旧と同時に自動的に測定が継続されます。バッテリー動作時間が長く、様々なアクセス方法を選択できるので、世界中どこからでもお好みのウェブブラウザからオンラインで制御が可能です。さらに、ライブリスニング用のオーディオストリーミングや、内蔵のデジタルI/Oにウェザーステーションなどの外部機器を直接接続することができます。

保存されたすべての測定データは、シンプルなテキスト形式で保存されます。データの詳細な評価や評価騒音レベルの計算は、オプションのデータエクスプローラPCソフトウェアで行います。


特長

  • 規格
    • Class 1- M2230またはM2340測定用マイクロホンを使用
    • IEC 61672, IEC 60651, IEC 60804, IEC 61260
    • ドイツ: DIN 45645-1, DIN 45645-2
    • 日本: JIS C1509-1:2005, JIS C 1513 class 1, JIS C 1514 class 0
    • 米国: ANSI S1.4:2014, ANSI S1.43, ANSI S1.11:2014
       
  • サウンドレベル
    • SPL actual, Lmin, Lmax, Lpeak, Leq,グライディング Leq
    • クロックインパルス最大レベル "TaktMax"DIN 45645-1に準拠
    • 演算レベル LCeq - LAeq, LAFT5eq -LAeq
    • 周波数重み付け特性: A, C, Z (=flat)、同時測定可能
    • 時間重み付け特性: Fast, slow, impulse(オプション)、 同時測定可能
    • 補正値 k1, k2
    • 騒音規制値の超過をインジケータで表示
    • 演算レベル:LAIeq – LAeq (オプション)
    • 外部周辺機器接続用デジタルI/Oインターフェース(planned)
    • 騒音暴露レベルLAE (オプション)
    • パーセンタイル統計 Lxy (x= A, C or Z, y= F, S or EQ1"): 0.1 – 99.9% (オプション)
    • レベルヒストリーグラフ 
    • バックイレース (オプション、planned)
    • プリトリガー (オプション、planned)
       
  • ロギングとレポーティング
    • すべてのレベルを同時にロギング
    • 1秒間隔でスペクトラムを同時にロギング
    • 録音機能WAVファイル(圧縮)
    • データロギング:100 ms(オプション)
    • リニアWAVファイル:24, 32 bit、12, 24, 48, 96 kHz(オプション)

周波数分析

XL3はClass 1フィルターバンクにより、6.3 Hzから20 kHzまでの周波数スペクトルをオクターブまたは1/3オクターブ解像度で分析します。すべての周波数帯域の最小、最大、平均音圧レベルが並行して計算されます。周波数軸は、例えば家電製品の騒音を調べる際に125 Hz から8 kHzまで自由にズーム、スクロールすることができます。選択した周波数帯域の合計レベルがスペクトル画面で同時に表示されます。

XL3 Screen Spectrum 1/1 Oct.XL3 Screen SpectrumXL3 Screen Spectrum Reading


特長

  • IEC 61260とANSI S1.11のClass1 、フィルターベース10に準拠
  • オクターブバンド: 8 Hz - 16 kHz、1/3オクターブバンド: 6.3 Hz - 20 kHz
  • Leq、Lmax、Lmin(周波数重み付け特性A、C、Z)
  • 時間重み付け特性: Fast、slow
  • パーセンタイル統計 Lxy (x= A, C or Z, y= F or S): 1 – 99% (オプション)

残響時間

XL3は、63 Hz〜8 kHzのオクターブバンドにおいて、標準化されたT20またはT30法を用いて残響時間を測定します。測定には、インパルス音源や断続的なピンクノイズを使って室内に音を出します。アコースティックアナライザは、各測定位置で記録された減衰データを自動的に平均処理します。

さらに、室内音響機能拡張オプションをインストールすることで、1/3オクターブバンドでの残響時間測定が可能となり、空間的平均の算出や、T30/T20/T15/EDTの同時測定がXL3アコースティックアナライザ上で実行できるようになります。音の減衰過程を音声ファイルとして記録し、より詳細な分析に利用することも可能です。

XL3 Screen Reverberation TimeXL3 Screen Reverberation Time


特長

  • ISO 3382およびASTM E2235に準拠(Schroeder逆積分法に基づく)
  • オクターブバンド測定範囲:63 Hz ~ 8 kHz
  • 測定パラメータ:T20、T30
  • インパルス音源および断続ピンクノイズ音源に対応
  • 各測定位置における自動平均処理
  • 1/3オクターブバンド測定範囲:50 Hz ~ 10 kHz(オプション)
  • T20、T30、T15、EDTの同時測定(オプション)
  • 室内空間の平均値を計算(オプション)
  • 音声記録(オプション)
  • 最小トリガーレベルの設定(オプション)
  • 減衰曲線の表示(オプション、予定)

遮音性能評価(オプション)

XL3アコースティックアナライザは、空気伝搬音、衝撃音、ファサードの遮音性能を測定器上で直接評価することが可能になります。現場で音源室と受音室で測定し、すぐに遮音性能を評価できます。また、同じ音源室や受音室を持つパーティションを追加する場合、XL3は前の測定データ、例えば共通する受音室の残響時間や暗騒音を再利用することで測定時間を短縮できます。さらに、測定作業者の吸音を避けるため、Wi-Fiまたは4G/5Gネットワークを使用して、離れた場所からモバイル機器によりリモート操作が可能です。レポート作成をサポートする遮音性能評価レポーターソフトウェアが用意されています。

XL3 Screen Sound InsulationXL3 Screen Sound InsulationXL3 Screen Sound Insulation


特長

  • XL3本体で空気伝播音と衝撃音の遮音性能を評価
  • ISO 16283-2 :2018 ; ASTM E336 ; イングランド/ウェールズ: 建築基準法「Approved Document E」(2003年)に準拠
  • 自動化された測定データのアベレージング
  • 前のデータの再利用
  • D、D’n、D’nT、R’値を算出
  • グラフと表による表示

音声明瞭度 STIPA (オプション)

音声明瞭度STIPAオプションは、IEC 60268-16規格の最新改訂版2020 (edition 5)に準拠して音声明瞭度を測定します。また、旧エディションにも対応しています。周囲騒音の補正、リピート測定での自動アベレージング機能がサポートされています。XL3はSpeech Transmission Index (STI)、またはCommon Intelligibility Scale (CIS)を表示します。さらに、七つのオクターブバンド毎のレベルと変調指数も表示できます。

XL3 Screen STIPA numericsXL3 Screen STIPA Option ambient noiseXL3 Screen STIPA Option numerics with noise

適応規格:

  • AS 1670.4
  • CEN/TS 54-32:2015
  • DIN EN 50849:2017
  • IEC 60268-16
  • ISO 3382-3
  • ISO 7240-19:2007
  • VDE V 0833-4-32:2016
  • VDE 0828-1:2017-11