NC曲線

Noise Curves

室内環境における暗騒音の評価方法として、NC曲線などの評価曲線が用いられます。これは密閉された室内での騒音の周波数スペクトルを、NC曲線の入ったグラフに当てはめ、最大値を読み取り単一のNC値として表します。NC値は会話の明瞭度にも影響を与えます。

特長

  • Noise Criteria (NC): 特定の空間内での音響環境の基準。
  • Room Noise Criteria (RNC): 特定の部屋内での音響条件の基準。
  • Room Criteria (RC): 特定の空間内での音響性能に関する基準。
  • Noise Rating (NR): 特定の音響環境の騒音レベルの評価。
  • Grenzkurven (GK): 特定の音響基準に適した曲線。

概要

NC曲線をはじめとする評価曲線は、密閉された建物や室内での暗騒音を測定し、その数値(例えばNC値)を評価する際に使われます。

NC値を測定する目的の多くは、暗騒音が室内での用途を妨害しないかどうか判断するためです。例えばオフィスの場合、空調システムや建物の外から聞こえる絶え間ない交通騒音が電話や会話を妨げてはなりません。

不快な暗騒音は人を疲労させ、生産性や安全性に悪影響を与えてしまします。また、騒音が大きすぎるとコミュニケーションにも支障をきたします。そのため、幾つかの標準化団体において、このような騒音を評価するための方法が開発されました。

異なる室内、場所、法令、アプリケーションによって許容される騒音レベルが異なります。

室内のNC値の測定方法

XL2アナライザによるNC値測定

XL2アコースティック&オーディオアナライザに、スペクトラムリミット・オプションをインストールすることによりNC値が測定可能になります。
 

NC Result


XL2は、リストにあるすべての評価曲線による測定が同時に可能です。すなわち測定後に他の規格を選択して評価およびレポートを作成できます。また、測定結果には対象騒音の16 Hzから8 kHzで最大値を示す周波数帯域が表示されます。

RNC値の場合、例えばファンによる低い周波数帯域における空気の大きな波や変動を反映させます。

さらにRNC値では、測定規格に対応して100msごとにオクターブバンド音圧レベルを測定します。測定時間は最短で20秒です。

NC-2008、NC-1995規格のNC値の場合、SIL値(speech interference level)が、オクターブバンド500 Hz、1000 Hz、2000 Hz、4000 Hzにおける音圧レベルを平均して計算されます。XL2アナライザは、各規格に該当する接線法が適用されています。

NC値

「室内音響オプション」は、標準化されたノイズカーブレポートを作成するための専用ソフトウェアです。このソフトウェアは、部屋の平均暗騒音を計算し、それを部屋の使用目的に基づいた目標範囲と比較できます。このソフトウェアはスペクトラム(RTA)や、XL2の特定機能であるノイズカーブ、1/12 オクターブ、シネマメータなどのデータをサポートしています。

Projector PRO XL View

 

室内音響オプションは、以下のノイズカーブ基準をサポートしています:

  • Noise Criteria NC (ANSI/ASA S12.2-2019)
  • Room Noise Criterion RNC (ANSI/ASA S12.2-2019)
  • Noise Rating NR (ISO/R 1996-1971)
  • Grenzkurven GK (DIN 15996:2020)

オーダー情報

XL2 Set for Noise Curves Testing

NC値測定用XL2セット

セット内容
  • XL2 オーディオ&アコースティックアナライザ
  • スペクトラムリミット・オプション
  • M2211 測定用マイクロホン
  • XL2用ASDケーブル
  • XL2用ACアダプタ
  • 校正証明書x2
  • XL2/XL3兼用 システムケース

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