室内音響の測定には、拡散音場における音源、つまり音響エネルギーがすべての方向に対して一様に放射される測定環境が必要です。そのため、正確な測定には、全指向性の放射特性を持つ音源が最も適しています。
DS3 12面体スピーカー
DS3 12面体スピーカーは、パワフルな全指向性音源です。12個の同型スピーカーユニットが各面に配されています。残響時間を正確に測定するため、高出力の音響エネルギーをイコライズにより最適化された周波数スペクトルで放射します。さらに、オープンプランオフィスにおける空間減衰率を評価するためのテスト音源も提供します。
DS3を駆動するポータブル型PA3パワーアンプには、イコライズされたピンクノイズが装備されています。また、付属のワイヤレスリモートコントロールにより、テスト信号を室外からON/OFFできます。
TalkBox
TalkBoxは、音声明瞭度を測定するための音響信号発生器です。TalkBoxはSTIPAテスト信号とメッセージについて、IEC60268-16規格に準拠して送話(60 dBA @ 1 m)をシミュレートします。さらに、サイン波、ピンクノイズ、ホワイトノイズ、ポラリティ、ディレイなどの幅広いテスト信号、およびアナウンスメッセージを出力します。ラインレベルのバランス入出コネクターを装備し、内蔵するスピーカーはFIRフィルタでイコライズ(レベルと位相)されています。
Minirator MR-PRO
Minirator MR-PROは、RT60測定用として低クレストファクタのピンクノイズを自動間欠出力します。さらに、音声明瞭度測定用信号、サイクルタイムの編集可能なスイープ信号を出力できます。すべてのテスト信号が、DS3 12面体スピーカーセットで再生できます。