マイクロホンテストソフトウェア

マイクロホンの製造工程では、一定の割合で不良品が生じることがよくあります。そのため、製品の品質を向上させ、材料の無駄を最小限に抑えるには、製造の早い段階で欠陥のあるデバイスを見つけ出すことが不可欠です。現代の最先端のマイクロホンテストシステムには、再現性、自動化、高速性、そして導入の容易さが求められます。FX100オーディオアナライザは、これらすべての要求に応えるマイクロホンテストソリューションを提供します。

測定用ファンクション:

• 軸上、軸外の周波数レスポンス
• 感度
• 歪み
• 信号対ノイズ比 S/N
• 異音の検出
• 指向性、ポーラプロット
• ポラリティ

自動キャリブレーション機能（たとえば、リファレンススピーカーのイコライゼーション）は、M2010測定用マイクロホンを使って実行されます。その後、高精度な"Learn-mode"では、代表的なゴールデンサンプルを一つまたは複数測定し、トレランス範囲を定義します。柔軟なトレランス処理により、合否判定基準となるトレランスが自動的に算出されます。製造者は、品質クラスを区別するために、例えば“Excellent”, “OK”, “Acceptable”, “Class 3”, “Reject”などの最大で五つの品質群を選択できます。

既存の製造ラインへの導入とホストコントローラへの接続は非常に簡単です。非常に短いテストサイクルタイムにより、マイクロホンテストシステムは大量生産ラインにスムーズに組み込めます。

特許取得済みの測定アルゴリズムは、工場の騒音が測定結果に与える影響を最小限に抑えるように最適化されています。これにより、生産ラインの生産性を最大化し、同時に研究開発部門と同等の精度で工場内で測定を行うことが可能となります。プロダクションモードでは、測定値があらかじめ設定されたトレランス値と比較されます。各パラメータの測定結果は、合格や不合格などの特定のクラスに分類されます。測定は以下の方法で開始できます。

• オペレータのキーボード操作
• シリアルナンバー・バーコードリーダー
• DIO 入力 （例えばPLC トリガー信号やフットスイッチ）

測定結果はPCスクリーンに表示され、デジタルI/Oにも出力されます（例えば緑・赤ランプを点灯させたり製品をえり分ける）。また、直接マイクロソフトExcel フォーマットへ収録できます。

NTi Audioのプレシジョン・ターンテーブルを使用したポーラプロット解析は、マイクロホン測定をシームレスに行うオールインワンソリューションです。この解析では、マイクロホンの指向特性を測定周波数ごとに視覚的に表現するポーラダイアグラムが生成されます。また、測定角度を細かく設定して詳細な解析が可能です。

高速なFX100オーディオアナライザは、広い周波数範囲をカバーする高速スイープ信号を生成し、同時にマイクロホンを指定された角度で回転させます。この方法により、測定時間が短縮され、ポーライメージが対称に描かれます。さらに、測定後にポーラプロットグラフを調整し、柔軟なポストプロセス機能を活用できます。