床衝撃音遮音性能を測定するためには、主に「タッピングマシーン」と「インパクトボール」という2つの音源を使用します。
- タッピングマシーン(TM3):
TM3タッピングマシーンは、床に対して一定の力で規則的に衝撃を加え、床の衝撃音遮音性能を評価します。この精密な機器はドイツのPTBによって認証されており、建築音響の測定基準に準拠しています。TM3はリモート操作が可能で、安定した信頼性のある測定を実現します。
- インパクトボール(IB01):
IB01インパクトボールは、木造建築物の床や階段での衝撃音測定に適した軽量で扱いやすい音源です。人の歩行や物の落下など、低周波数帯域の衝撃音を正確に再現できます。
受音室では、衝撃が発生している間にノイズスペクトルが記録されます。

床衝撃音の遮音性能測定
音源室では、
- タッピングマシンTM3を床の複数の位置に設置する、または
- インパクトボールIB01を高さ1メートル(±1 cm)から垂直に複数の位置で落下させます。

IB01 インパクトボール - 床衝撃音の遮音性能測定
その後、遮音性能評価レポーターやXL3アコースティックアナライザを使用して、背景騒音や残響を除去し、精度の高いデータを取得します。